メリークリスマス!2020
南山国際高校
校長 山田利彦
2020年のクリスマスがやって来ます。
思い起こせば、新型コロナウィルスに振り回されっぱなしの一年でした。キリストとは「救い主」の意味ですが、まさに世界中で1つの「救い主」を待ち望んでいると言えるでしょう。
私たちはその誕生の始まりから「与えられ」続けています。「生命」を与えられ、「名前」を与えられ、「愛情」を与えられたので、現在があるわけです。
クリスマスにはプレゼントが良く目立ちます。贈る側なのか、受ける側なのか。子供たちの多くは「受ける側」ですが、実は受け手としては「贈る側」とも言えます。相手の善意に対しての反応を「贈る」のです。
プレゼントは「受ける」喜びと「贈る」喜びの2つがあり、相手と交換することでその両方を同時に得ることができます。相手を喜ばせることで自分も喜ぶ。この究極の「喜び」こそクリスマスの真意でしょう。
12月25日は毎年やって来ますが、2020年にも1度しか訪れない貴重な日です。「今日はクリスマスだから」の朗らかな気持ちで喜びをあたえることができたなら、優しくできたなら、まさにそこには「救い」があるのです。
「メリークリスマス!」
今年はマスク越しかもしれませんが、善意はきちんと届きます。
素敵なクリスマスと新年をお迎えできるよう、心より祈念しております。