2010年度決算について
第1表の消費収支計算書とは、負債とならない収入いわゆる帰属収入から施設設備投資等に充当される基本金組入額を控除した額(消費収入)と当該年度の経費である消費支出との均衡状況を表すものです。当年度も引き続き適正な経費支出に努めましたが、前年度比36,726千円増加した159,734千円の消費支出超過となり、翌年度繰越消費支出超過額は6,868,402千円となりました。神言会からは、本校に勤務している神言会会員の人件費節約額4,200千円およびキリスト教活動関連事業544千円のご援助があり、財政面においても本校教育にご支援いただいております。
収入の学生生徒等納付金は、前年度より在籍生徒数が減少したため減額となり、手数料の大半を占める入学検定料も若干減額しています。寄付金は、南山学園留学生奨学基金小山龍三・千鶴子奨励金に組入れる目的で10,000千円、2010年度高等学校卒業生保護者から1,000千円、PTAから9,282千円(生徒会会計助成金含む)、南山中学高校友の会から600千円をはじめ、多くのご厚意が寄せられ、総額20,965千円と大幅に増額しています。補助金のうち愛知県補助金(経常費分)は、高等学校および中学校の区分毎に生徒割単価の減少、補助対象生徒数の増減等により、1,289千円減額しました。国際化推進費分は2010年度交付されなくなり、愛知県補助金総額で11,672千円減額となりました。また、豊田市補助金は、私立学校帰国児童生徒教育推進費補助金制度の見直しに伴い、11,544千円減額となりました。補助金は、帰属収入の約31%を占めており、学生生徒等納付金に次ぐ収入源のため、その獲得は本校の重要な課題と言えます。雑収入の退職基金財団交付金ですが、この収入に対応する支出に消費収支計算書では退職給与引当金繰入額、後述する資金収支計算書では人件費支出に含まれる退職金が充当しますので、直接的な収入増に結びつくものではありません。消費収支計算を行う上での特有の事象に、資産取得による基本金組入額(第1号基本金)があり、また資産除却による組入額の減少が発生します。第1号基本金の組入額計算においては、新規取得分の取得価格と除却分の取得価格の差額を組入額として計上します。当年度の主なものとして、図書管理システム機器一式を取得し、併せて使用不能となった図書管理システム機器一式等を除却した内容を反映しています。
支出についての決算額は、ほぼ当初予算の範囲内に収めることができました。これは、本校構成員全員が財政状況を理解し、予算編成から予算執行まで節約を意識するとともに適切に実行していることも寄与しております。なお、本校の特徴的な内容として、教育研究経費総額の約61%、管理経費総額の約47%を占めている減価償却額の負担が大きく、消費支出額を押し上げることとなっています。
第2表の資金収支計算書は、本校の1年間の活動における、すべての資金の流れを記録したものです。収入の部の前年度繰越支払資金決算額(△2,429,496千円)と支出の部の次年度繰越支払資金決算額(△2,431,048千円)の差額が1,552千円となっており、これは2010年度に補助金の減少等により、資金が減少したことを表しています。
第3表の貸借対照表は、2010年度末時点での本校の資産状況を表すとともに2009年度末時点と対比しています。資産の部では、有形固定資産の金額が減価償却により減少しています。負債の部では、施設等を整備する場合、現在、全額自己資金で行っているため、長期借入金は返済相当額が減少しています。
2011年度予算について
収入については、東日本大震災の影響による経済活動の停滞や公立高等学校授業料無償化等環境の変化を慎重に勘案しつつ、収入予算を編成しました。年度内の生徒数変動も考慮して、学生生徒等納付金および補助金は、前年度決算額から減額しています。支出について、2010年度と同様に経常的な経費については、必要額を積算した結果を計上することとしました。しかし、事業計画として2010年度実施を見送りました管理棟空調機器取替について、教育環境には直接的な影響が少ないと判断し、さらに2012年度以降に繰り延べました。
2008年度に行った学生生徒等納付金改定から3年が経過し、2011年度は2012年度以降の改定について検討する年度となります。これにつきまして、1年をかけて慎重に検討してまいります。
なお、2011年度予算は、2011年3月に決定されている関係で、前年度繰越消費支出超過額および前年度繰越支払資金は、2010年度決算の繰越額と一致しておりません。
以上の説明の通り、本校は財政上、極めて厳しい状況にありますが、教育環境の維持・向上を図り、社会からの負託に応える学校であり続けるため、全構成員が努力していく所存です。保護者の皆様をはじめ、関係各位の皆様には、今後とも、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
2010年度消費収支計算書 PDFダウンロード 77KB
2010年度資金収支計算書 PDFダウンロード 41KB
2010年度貸借対照表 PDFダウンロード 53KB