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OG・OB・保護者インタビュー

卒業生や保護者の南山国際に関するコメントを紹介します。

江端翔太くん  国際基督教大学 DePauw University在学

私は4歳から10歳までをタイの日本人学校で過ごし日本に帰国、中学一年生まで日本の公立校に通い、再び父の海外赴任に伴って、13歳から三年間南アフリカの現地校に通いました。そのまま南アフリカで高校を卒業する予定であった私は、突然決まった帰国に戸惑い、涙を流したのを覚えています。

 実は編入前にいつかの高校を見学しました。様々な学校を見て回ったものの正直どの学校に入ればいいのかまったく見当がつきませんでした。わかったのは、施設の違いぐらいです。南山国際に編入することを決めたのには、二つ理由がありました。残りの人生を家族で過ごせる時間は限られているので家族が住む名古屋から通学できる学校に通いたい。そして、進路についてじっくり考えたかったので、高校卒業後の選択肢が豊富な学校がよいというきわめて単純な理由でした。

 そのような経緯で私は南山国際に高校二年の春に編入し、卒業までを南山国際で過ごしましたが、もし、もう一度高校二年生に戻り学校を選びなおすとしても、間違いなく南山国際への編入学を希望します。

新しい学校での生活に慣れるまでは、日本での高校生活に戸惑い、幾分かのカルチャー・ショックも受けました。しかしながら数週間もたつと、帰国子女が特別視されない南山国際の環境はとても自由で過ごしやすく、日々の学校生活を楽しみながらゆっくりと自分の将来について考えることができました。南アフリカと日本の教育内容が違うため、勉強したことのない科目が複数あったのですが、先生に自由に話しかけられる職員室では気軽に分からない部分を聞きに行くことができました。その上、先生方も古典や日本史をまったく学習したことのない私に対し、親身になってサポートしてくださいました。そのような環境だったからこそ、海外での経験に引け目を感じることなく、私は自分の意思に一番正直な進路に進めたように思います。南山国際高校卒業後の一学期間を東京都の国際基督教大学で過ごした私は、2009年夏から四年間をアメリカ・インディアナ州のDePauw Universityに在籍します。

  居心地の良い校風もさながら、一緒に時間を過ごした友人、そして、親身になってくれる先生方と「人」に恵まれました。各々が自分で進路を考えなくてはいけないとはいえ、毎年さまざまな進路に進む生徒たちを支えてきた先生はとても頼りになる存在でした。高校三年次の担任の先生は、知りあって一学期間にもかかわらず、私の長所と短所をしっかりと見て推薦状を書いてくださいました。そして何より、海外でさまざまな文化や言語に触れてきた同級生たちと過ごす時間は純粋に楽しかったです。

  二年間という短い間ではありましたが、南山国際にいられてよかったです。  

浜田絵里子さん  集英社 コミックス・コンテンツ販売部(上智大学卒)

自分が自分でいることに自信を持つ力。南山国際での日々を改めて振り返ると、先生方が与えて下さったのは、そんな能力を育む環境だった気がしています。 私が「南国」で過ごした中学3年の秋から高校卒業まで日々は、友人たちとのハグで1日が始まり、お昼休みにはよく職員室へ行き、授業でわからなかったところを聞いたり、先生方とおしゃべりしたり、と実にのびのびとした生活を送らせていただきました。いつも生徒でいっぱいのお昼休みの職員室は南国での豊かな教育の象徴でしょう。

皆が、海外生活の経験を持つという共通点を持った上で、滞在先や滞在期間、編入学のタイミングはそれぞれで、皆が違って当たり前だという環境。「帰国子女」として日本では特殊な扱いを受けがちな私たちの「それぞれの個性」を、帰国直後の繊細な時期から大きく両手を広げて受け入れ、尊重してくださることで、やがて卒業後に出会う様々な環境の変化にも笑顔で立ち向かうことができました。 それは、誰に対しても自分の意見やアイディアが求められる現在の仕事でも基礎となっていて、生きていく上でもっとも大切な根本を育てていただいたと感じています。

岡澤 光芝さん、美代子さん カナダ・バンクーバー市滞在藤田保健衛生大学 呼吸器内科・アレルギー科



13歳から19歳までをTeenagerと申しますが、この時期は希望と現実とのギャップに悩む一方、その時にしか得られない喜びも味わいます。カナダから日本へ帰国した時、娘はまさにその入口で随分戸惑っているように見えました。しかし、それが杞憂だったと気付くまでに時間はかかりませんでした。南山国際中学校・高等学校に学び始めた娘は、自分で考え、自分の言葉を発し、自分の道を切り開いています。それは彼女にとって、毎日が宝石を見つけるような時間なのです。このような素晴らしい環境は、校長先生を頂点とした諸先生方の確固たる教育理念が、生徒達を暖かく育んでいるからに他なりません。娘がこの学校に学ぶことができることを心から感謝しています。

松村 洋さん、純子さん 中国北京市滞在豊田通商(株)

帰国するとはいえ、日本のどの地域に帰国するかはギリギリまでわからない状態で不安でしたが、今は大学に通う長男を南山国際に入学させて頂きました。私共の心配はすぐに安心へと変わりました。勉強はもちろん必須ですが、「人間の尊厳のために」の教育、そして「自由には責任が伴う」の教えには人として生きる事への大切な考え方を持たせて頂いたと感じております。そして長男を通じ、学校に触れた二男・末娘は自ら南山国際を選び、のびのびと勉強に友人に学ばせて頂いています。学校の暖かさ、いつも手を広げていて下さっている先生方に親として感謝しております。

小澤 聖子さんオーストリア航空/客室乗務員(東京外国語大学卒)

greatest thing I learned from Nanzan is "carpe diem". This is Latin for "seize the day", meaning to live your life today and go pursue your dreams.

My quest to seize the day has led me to pursue my passion for travelling and learning about foreign cultures. I am presently working as a cabin attendant in Austria. I really enjoy my job and feel priviliged to meet interesting people from around the world.

I feel very much at home in my workplace and think this is because it reminds me of high school. Just imagine a classroom full of returnees from different countries creating a cosmopolitan atmosphere. Add the most caring and dedicated teachers to this equation and you have Nanzan International in a nutshell! From these teachers I have received the courage to "seize the day" and I am quite sure you will too. I wish you all the very best of luck!!

藤森 真希さんユニバーサル・スタジオ・ジャパン(南山大学卒)

私は中学から高校までの6年間を南山国際で過ごしましたが、卒業して約8年たった今、南山国際で受けた教育が自分の人生形成に大きく影響したと実感することが多々あります。現在、大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」でパーク内のマーケティングを担当しておりますが、業務上英会話力と読解力が求められます。11歳で帰国した私が、小学校レベルの英語を今のように仕事で活かせるまでになったのは、南山国際で受けた「語学力を維持・向上」する教育のおかげだと思っております。また、自主性を尊重してくれる自由でのびのびとした校風の中で築いたいくつもの友情は私の宝物であり、素晴らしい恩師・友人と出会えたことが何よりの心の支えとなっております。

三瀬 麻代さんCalifornia State University, Northridge卒

I attended Nanzan for six years, and enjoyed every bit of my experience there. I made many great friends with similar backgrounds who understood similar experiences. I currently work and reside in Los Angeles, and never cease to wonder how I have managed to make it this far.

It is also very encouraging to know that there are many others both before and after me who have graduated from Nanzan and now hold promising careers overseas. I am very proud that so many alumni are active in various parts of the world, and I certainly hope that many more will join us in the near future.

藪 英季さんNHK報道記者(立命館大学国際関係学部卒)

南山国際高校には高二の夏に編入し、約一年半通いました。短い間ではありましたが、帰国直後、大学入学直前の重要な期間を、ストレスを感じることなく毎日を楽しみながら送ることができました。海外にいると帰国後の生活が不安になるものです。私自身もそうでした。しかし、南山国際高校は、生徒のほとんどが自分自身と同じような境遇を経てきた仲間ばかりで、日本の教育をしっかりと受けながら、一方では帰国子女としての奔放さや個々人の持つエネルギーをそのまま保持しての高校生活を送ることができました。その後、帰国子女として、日本の学生として、円滑に学生生活を送ることができたのは、南山国際高校のおかげだと思います。
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